
コロナ前まではこんなことはなかったのですが、最近の沖縄ではこの「放置新築建築」がとにかく多くて目立ちます。
「放置新築建築」は何?って感じかと思いますが、せっかくの新築建築なのに使われることなく放置されているものを言います。特に多いのが賃貸マンションで、新築マンションは「新築」に意味があるので、完成したら即入居するのが一般的なんですが、那覇市街では新築マンションなのに完成しても何ヶ月もその状態で放置されているものが何軒もあります。中には建物は完成しているのに、最後の庭や駐車場工事で止まっているものもあります。
この原因は3つ考えられますが、1つ目は「工事業者の破綻」ですがあったとしても他の業者に代替可能で、工事が停止するのは一時的で長期に渡ることはありません。2つ目は「事業者(不動産会社)の破綻」ですが、この可能性はあるものの事業者が破綻する場合は完成前に工事途中で止まることがほとんど。そして3つ目が最も可能性が高い「施主の破綻」。つまり土地オーナーが建設費を払えなくなり、建物が完成しても引渡されないが故に放置新築建築になってしまっていることです。
どれにしても沖縄経済の破綻に繋がる内容ですが、工事業者や事業者ならまだ「企業」なのでなんとかなるものの、最後の施主(個人)の破綻は、沖縄経済の土台が崩れている証拠と言えます。新築なのに誰も入居せずに放置されているのは、その地域の経済がリアルにヤバイ証拠と言えるかもしれません。離島(石垣島・宮古島)では以前から多かったですが、沖縄経済の中心とも言える那覇市街で最近特に増えてきているのが気になります。
沖縄経済が全体として崩れてきているような気がしてなりません…
その原因はコロナ禍でも「具体的な経済対策を一切しなかった沖縄県」でしょうね。観光依存の沖縄経済でコロナ禍で打撃を受けても、「放っておいてもいつか戻る」という沖縄県の安直さが全ての原因。観光依存からの脱却という発想が沖縄県には「一切」ありません。その顛末が放置新築建築という現状を作っているのかと思います。
今の沖縄経済は「お先真っ暗」。
沖縄に住んでいてリアルにそう感じています。2021年以上に2022年は暗いトンネルの中に常に居る感覚の沖縄生活です。まだ去年の方が希望も持てたけど、今年の沖縄は希望を持つことすらできない状況です。
沖縄生活長いですが、史上最悪の沖縄県政と断言できます。
仲井眞さん復帰してくれないかな・・・(あの人自体は嫌いでしたが実行力はずば抜けていた)