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2020年09月04日

養生テープは無意味!沖縄のリアル台風対策とは?

養生テープは無意味!沖縄では防護ネットが常識

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(元写真:写真AC

台風のたびに、ツイッターとかで「養生テープ」がトレンドになっていますが、台風対策で養生テープなんて無意味。台風が頻繁に来る沖縄で、そんなものを使っている人、今まで一度も見たこと無いです!窓ガラスに養生テープでバッテン貼り。あれで窓ガラスが割れた際に飛散防止になると思っているんでしょうか?

台風を舐めすぎ!


(元写真:写真AC

台風時に窓ガラスがそんなに思い通りに割れるわけありません。何が飛んでくるのかわからないのが台風。養生テープの隙間に物が飛んできたら無意味。大きな看板が飛んできたら窓ガラス全部が壊れて無意味。もしやるんだったら「バッテン貼り」ではなく、「窓ガラス全面貼り」。窓ガラスが緑一色になるまで貼れば多少の意味はあるかもしれませんね(笑)。でも中には「網入りガラスに養生テープを貼る」という超間抜けな人もいますよね。元々飛散防止のための網入りガラスに、養生テープを貼ってなんの意味があるのか謎。バカ丸出しです。

台風対策で養生テープなんて使い道ありません。もし、窓ガラスを割りたくなければ、今すぐホームセンターへ行って「防護ネット/網」を買いましょう。沖縄の台風対策では定番中の定番です。



台風直前直後の沖縄の町並み。どこへ行っても緑色の防護ネットだらけです(笑)。中には高層ビルの壁全面にネットを張る建物も。これなら看板が飛んできても、ネットでその衝撃を吸収し窓ガラスまで届いても割れることは滅多にありません。脱着も簡単で、窓ガラスの上のひさしにネットの上を固定し、下は重しでも付けて置くだけ。完全固定できなくても、ネットがあることで飛んできたものをクッション的に受け止めてくれます。

防護ネットなら窓ガラスまでものが飛んでくることはありませんが、養生テープだと窓ガラスが割れる前提。養生テープは本末転倒な台風対策です。しかも思い通りに割れるわけもなく全くの無意味。養生テープは本来の用途の引越などに使いましょう!


2階以上でも床上浸水!沖縄での浸水対策いろいろ



ちなみにこの浸水動画は2階以上で、さらに窓まで高さがある高窓。それなのに閉め切っていても窓から浸水してきています。タオルがなければ室内が水浸し。さらに酷い台風の場合は窓枠が噴水になり、床上浸水にまでなります。2007年7月13日の金曜日(笑)に沖縄本島を直撃した台風の際は、和室の畳が浸水して全滅。タオルだけじゃどうにもなりませんでした。



でもこれを教訓に、今では台風時に窓枠からの浸水は一切無くすことができました。それは窓枠を養生テープ・・・ではなく、絶縁テープで目地を全て目止め。これをすれば根本的に水は室内に入ってきません。絶縁テープは水に強いので、台風でも剥がれることはまずありませんし、剥がしても跡が残りません。特に2cmとか3cmの幅の絶縁テープは目止めには最適。1cmの通常のものだと水漏れもありますが、太いものなら問題ありません。

目止めは外からした方が最強ですが、全部それをすると室内に戻れません(笑)。動かさない窓のみ外から目止めし、動かしたい窓だけ室内側からのみ目止めって感じが一番だと思います。動かせる窓は、引き違いなら外側になる窓がおすすめ。これなら最初の動画のように内側に水受けができますので、室内浸水までの余剰スペースになります。




玄関扉はロープや金具で完全固定!


(元写真:写真AC

沖縄での台風対策は窓がメインで、玄関扉は窓ほどの対策はしません。その理由はもどもと玄関扉は機密性が高く、万が一浸水しても玄関は土間なので、濡れても問題無いから。でも台風時は他から入ったすきま風で、玄関扉がガタガタなってうるさくなります。機密性の高い玄関扉でも、わずかな隙間はあるので、台風はそこを狙って空気を通そうとします。

そのわずかな隙間を無くすため、台風時はドアノブにロープを結び、室内のどこかと結んで強く固定します。絶縁テープで目止めしてもいいですが、玄関周りは意外と塵が多く、テープが剥がれやすいので、効果はイマイチ。ロープを使って力業で対策した方が効果がありました(いろいろ実践)。ちなみに内開きなら突っ張り棒が効果的ですが、玄関扉で内開きは基本的にあり得ません(避難方向と逆になるので)。

とにもかくにも台風は停電対策が全て!



窓や玄関の台風対策も必要ですが、やっぱり最も必要な台風対策は「停電対策」。沖縄でもほとんどの人がここに最も重点を置いています。その具体策はあまりに多いので、説明は割愛させていただき、箇条書きにしておきます。

#菓子パン総菜パンを買い置きする(無調理で食べられるもの)
#バナナを買い置きする(常温保存でき包丁無しで食べられるもの)
#ミネラルウォーターを多めに備蓄(飲む以外にも使える)
#氷を大量に購入(停電時の冷蔵庫用)
#停電するまでスマホなどを常時充電(いつ停電してもいいように)
#ノートPCをフル充電(モバイルバッテリーより効率がいい)
#USBファンやUSBライトを準備(電池式より効率的で長時間使える)

停電時にロウソクで灯りをともすのは絶対に止めましょう。火事になっても台風対策ですぐに外に出れませんし、停電時は通報もままなりません。さらにカセットコンロも、火事もさることながら、一酸化炭素中毒になりかねませんので絶対に使うのは止めましょう。「台風時はいかなる場合も火気厳禁」です。

ちなみに風呂に水を貯めることは沖縄ではまずしません。トイレ用の水はバケツで十分です。また冷蔵庫も停電直後に必要なものだけ取り出し、氷を入れたクーラーバックに移します。その後、冷蔵庫にも氷を入れてその後は一切開閉せず。1日は保ちます。冷凍庫は最初から一切開けなければ、全体が氷のようなものなので意外と長時間溶けません。

そして停電時、一番困るのが「暑さ」。エアコンどころか扇風機さえ使えません。さらに台風対策で窓は開けられませんので、台風時の暑さは半端ありません。内輪は扇げば扇ぐだけ汗をかくだけです。おすすめはUSBファンや電池式/充電式ファン。ダイソーなど百均でも、USBファンなら330円程度、充電式ファンなら550円程度で購入可能。台風時以外もアウトドアでも使えますので、持っていて損はありません。


とにもかくにも台風対策で養生テープは無意味なので買い占めは止めましょうw

posted by 離島ドットコム管理人 at 12:16 | 不動産:住まい・家・建物